※2025年は準備中です
A.Kさん
合格大学:
武蔵野美術大学 造形構想学部 映像学科
出身校:M高等学校
『応援』
私は2年間どばたでお世話になりました。
浪人をするかかなり悩みましたが、先生が背中を押してくださり、浪人を決断しました。
それと同時に作品を作り続けていたいと思い、武蔵野美映像学科の総合型入試クリエイション資質重視方式を受験することにしました。
現役の頃は一般試験の対策のみをしており、そこで自分のやりたいことや興味のあることを知っていきました。そのおかげでクリエイション対策の最初の初夏講習の頃から作品の方向性を固めることができました。また、私に合った表現方法を先生が勧めてくださったことも、作品制作にあたって大きな助けになり、とても重要だったと思います。
5月頃から一般対策と並行して作品制作を進めていきました。私は木炭でアニメーション作品を作ったのですが、一日中描いても1、2秒しか進まないほど制作は過酷でした。対策講座ではその都度できたアニメーションを持っていって、先生方に見てもらいアドバイスや感想をもらっていました。たった数秒の映像でも先生方はリアクションをしてくださり、普段閉じこもって制作している私にはとてもいい刺激でした。私はかなり直感的で、なんとなくこうだと素敵だとか、なんか美しい気がする、という勘を頼りにしがちですが、先生方はそれらを言語化し様々なことに気づかせてくれました。徐々に自分の勘の元が分かるようになり、言語化することで作品の強度が上がりました。また、そこでの対話の積み重ねを家に持ち帰り、振り返り思考しながら描くということは後にポートフォリオや面接にも活きました。
締切間近になると一分一秒が戦いとなり、かなり焦っていました。完成するのかな?と先を想像すると苦しくなるほど直前まで完成の兆しが見えていませんでした。それでも最後まで踏ん張れたのは、先生が自分よりもずっと私を信じていてくれたからだと思います。途中で何度も投げ出そうかと考えましたが、その度に自分を奮い立たせる大きな力になってくれました。信じていてくれる、応援してくれる人がいるというのはとても嬉しく心強いものです。
面接対策では、直前に面接の雰囲気を掴むことができ、どんなノリで話せばいいか分からないと何も話せなくなってしまう私にはとてもありがたかったです。本番までの数日間はずっと頭の中でシュミレーションを繰り返し、最後まで自分の作品に向き合うことができました。
どばたでは、先生方が生徒一人一人に真剣に向き合ってくれるので、素直に会話ができる環境が整ってます。頑張るぞ!と、いつでも1人じゃなく一緒に戦ってくれます。
そして自分のやりたいことを全力で応援してくれます。その応援は必ず、新たな一歩を踏み出す大きな力になってくれるはずです!
O.Mさん
合格大学:
武蔵野美術大学 造形構想学部 映像学科
出身校:東京都立武蔵丘高等学校 現役
『自分の強みを見つける場所』
私は3年生の春季講習から武蔵野美映像学科の総合型入試ディレクション資質重視型に合格するまで映像科のカリキュラムを受講していました。
映像科の中で最も印象的だったのは、2年生まで通っていたすいどーばたの他学科の授業に比べて、圧倒的に映像に対して実践的な経験を積める授業が多かったことです。具体的には映画、写真、アニメーション、漫画を実際に制作する機会があり、一学期は受験に使う実技よりも実習に費やす時間の方が多かったほどです。そこでは大学で学ぶことを予備校で先取りできるので、合格した後の制作に対しての不安がかなり軽減しました。何より、自分のアイデアをプレゼンしたりグループワークを通して一つの作品を作り上げるという、ディレクションの試験では一番大事な要素を練習できたのが良かったです。
また冬までの授業を通して私が成長できたと感じるのは、たった一つの言葉に対してでも自分なりの面白さを見出せるようになったことです。感覚テストや小論文、加えてディレクションの試験では、出題される課題文が単純な言葉の組み合わせだけなことが多いんです。なので必然的にその少ない言葉の中から、長い映像のイメージや面白い企画のアイデアを考え出す力が身につきます。その中でも自分のオリジナルの視点、例えば私は「実現したら面白そうだな」と思う物を積極的に作品やプレゼンに落とし込みました。自分の視点を見つけるためには先生とコミュニケーションを取ることが大事で、たくさん相談することで先生が私らしい作品になるためのアドバイスをしてくれます。自分の強みとなるものを見つけることで試験本番に良いプレゼンができるようになります。試験本番では自分の案が中心となって議論が進み、実際に教授からも個人アイデアに対しての良い評価をいただきました。
自分の強みというものは普通に生活しているだけでは中々見つかりにくいものです。是非先生や仲間とたくさんお話をして、沢山自分についての発見をしてみて下さい!
A.Mさん
合格大学:
武蔵野美術大学 造形構想学部 映像学科
出身校:井草高等学校 現役
私は高校1年生の冬にすいどーばた美術学院の基礎科の講習会に訪れました。元々絵を描くことが好きで、デッサンも描けるでしょと思ってたのですが、そういう訳にもいかず周りに置いていかれるばかりでした。講師の先生方は教え方が分かりやすく、その場で添削していただけたりと手厚かったです。おかげで2年生の夏季講習辺りでは、かなり描けるようになっていました。
映像科を知ったのは2年生の11月後半頃で、基礎科に入学していた時でした。アニメーションに興味があったので、3年でそこに入りました。
映像科の先生方はすごく気さくで初めは驚きましたが、課題についての質問も気軽にできたり、大学生の講師の方もいたので大学の雰囲気も分かってとても楽しい所でした。武蔵野美術大学の映像学科志望になり、感覚テストを練習しました。最初は文章が下手で、まとめることも出来ませんでした。そういう時に先生に添削や、アイデアの確認をして頂きました。そこで的確なアドバイスや、アイデアをよりよくする発想のヒントをもらい、自分の作品も先生の助力によって良くなっていきました。また、作品作りで大切なのは、先達から学ぶことだと教わりました。実写映画やアニメを見て、カメラワークや展開の運び方を参考にしたりすると、評価も上がっていきます。日頃、ネットでいい写真や散歩をして音や風景の色を観察するのも大事かなと思います。講評での先生のアドバイスをしっかりメモしておくこと。かなり重要です。先生に言われたことを試験の前日に振り返って制作中に思い出す。耳を澄まして、話を正面から聞くこと。とても大事でした。
M.Mさん
合格大学:
武蔵野美術大学 造形構想学部 映像学科
日本大学 映画学科 監督コース
東京工芸大学 映像学科
出身校:世田谷学園高等学校 現役
試験当日。感覚テストの課題文が載った問題用紙が試験開始の5分くらい前に配られる。問題用紙が配られてしまえば、あとは特にすることもないので、辺りを見回してみる。これ見よがしにストレッチを始める人、その人を見てストレッチを始める人、さらにそのストレッチを見てストレッチを始める人……と、ストレッチの波がなんとなく広がっていくのが見える。ストレッチしたくなる体を抑えながら、腕を組んでその波を堰き止める。
そうこうしているうちに解答はじめ、の合図。僕は首をゴキっと鳴らして、紙を捲る。びっくりした。「2035年のパラレルワールド」 多分、ストレッチしていた人たちもびっくりしただろう。
ここで、本当に素人中の素人である僕に約一年間感覚テストのノウハウを指導してくださった、先生方との日々が要所要所思い起こされた。感覚テストとはなんぞや。鉛筆の削り方。高得点を取れる作品とはどのようなものか。テーマや見せ場の設定の仕方。具体的な絵や文章のテクニック。時計絶対忘れんなよ!頑張れ〜!
僕は「しっかり課題に応答しろ!」という、先生から一年間を通してよく注意された一点に十分注意しながら、課題文の読解を始める。2035年。そしてパラレルワールド。なるほどね。まあ任せてくださいよ。脳内でぽつりと呟き、僕は試験会場で考えたネタをぶっつけ本番で試してみることにした。ここでビビって、“置きにいった”作品を作ったとして、それは本当に“侍”なんだろうか、というくだらないプライドが働いたためである。
文章と絵の下書きを済ませて、解答用紙へ。犬を何も見ずに描くのは初めてだった。「猫ミーム」の、飛び跳ねている猫の記憶を頼りにごまかしごまかし絵を描く。計算が狂い、文章が足りていないことに気づく。焦らずに改行、文字数の水増しでごまかしごまかし書き進める。「これで本当に良いのか?」という疑問が浮かび上がってくる。もう後戻りはできないので必死こいて馬車馬のように作業する。 最後の一文字を書き終えると、3時間もあった試験はあと2,3分になっていた。先生方のアドバイスは粗方クリアできただろ、と思いながら後の時間は目を瞑っていた。
R.Sさん
合格大学:
武蔵野美術大学 造形構想学部 映像学科
東京造形大学 デザイン学科 映画・映像専攻領域
出身校:代々木高等学校 現役
『浸れる世界を見つければ』
試験終了のチャイムが鳴ると、同時にティッシュでチーンと鼻をかむ。
え、鼻水がピンクだ。透明な粘液に包まれた桜色。さっき大量に吸ったパステルのせいか。
それはさておき感覚テストを提出する。作品が試験監督の手に渡ったとき、ああ、今年の試験で合格できそうだな、と密かに思った。会場にある作品の中で、私の作り上げた映像が一番美しい、胸を張ってそう言える出来だったからだ。
でもどばたに通い始めた春頃には、私は感覚テストが非常に苦手だった。紙に映像を描く、その意味がよくわからず、困り果てて、いつも作品を提出することができなかった。白紙が机に溜まっていくたび、今と同じアトリエの椅子に座る来年の自分を想像した。
でもそれが変わったきっかけは映画を見ることだった。どばたでは水曜日の授業で、アトリエにある沢山のDVDから先生の手で選び抜かれた傑作が流される。自分の手が伸びないような、過去の名作ばかりが映し出されていた。その新鮮な映像に、毎回ばかに感動した。すっかり魅入られた私は次第に自宅でも映画を見るようになった。
映画には、いつも自分の知らないものが映っている。白黒の麦畑、宇宙人の死骸、美しい暴力とか。見たことなくて綺麗なもの。
すると段々と自分の中に、撮ってみたい映画のイメージが頼りなくも芽生えてきたのだ。見たことのない綺麗なもの、隕石とか、知らないながらに想像で描いてみる。映画に映ってるところを極限まで想像してみて、それに忠実に絵と文で描写する。すると想像の中の光景が、自分の絵と言葉を通して具体的な映像になっていった。痛快だった。映像を見て、描いて、自分の作品がどんどん面白く思えるようになっていった。
感覚テストは、頭の中にどれだけ明瞭に映像のイメージを浮かべられるかの勝負だ。
例えば、映っている場所に生えている木の本数、その木についた葉の数。映っている人物が着る洋服の洗濯表示まで考えてみたり。それらを絵と文で画用紙にメモすれば、自然に映像ができる。なりより映像科の授業では、各々が持っているイメージをより面白く、美しくするための指導が絶えず行われている。
受験は、一年間で育て上げた自分独自の世界を教授に披露する絶好の機会だ。好きな映像を見て、好きに作品を作って、その結果生まれた自身の偏りを臆さずに表現して良い場所。おまけに先生方から授かったノウハウが大量にあるので、敵はいないも同然である。好き放題に作品を仕上げた先の、紙に描かれた自分の心が震える光景を、これから受験する人たちが味わえたら良いな、とか思っている。
H.Kさん
合格大学:
武蔵野美術大学 造形構想学部 映像学科
『孤独感のない通信』
私はどばた映像科の通信教育コースに一年間通いました。通信教育コースやオンラインでの授業は、映像科の先生から教わりたいけれど遠方で通うことが難しい人にかなりおすすめです。
通信は、いつでもGoogleClassroomや先生との連絡を通じて制作時の悩みや質問などを相談できて良かったです。一ヶ月に一回あるオンライン講評では、毎回作品の良かった部分を汲み取って話してくれます。自分の長所短所をより具体的に振り返られるようになるため非常に助かりました。
オンラインで受講した講習会では、制作中に先生と会話する機会が多くあります。会話することで、映像としてのイメージがより具体的になったり、自信の持てる作品に繋がりました。私は一人で思い詰めてしまうことが多かったのですが、先生の方から積極的に話しかけてくれたので、作品の幅が広がったり漠然とした部分の解消など助けられた場面が多くありました。一人で悩んでしまっているときこそ、先生との会話は大事です。
私は一人で制作することが多かったので、どばたの映像科を選んでからこんなに先生と会話する機会が多いのかと驚きました。家で作業をするのでいつも一人です。しかし、meetから聞こえてくるアトリエの作業音や生徒たちとの会話によって落ち着いて制作に臨めます。先生たちは親しみやすく、会話しやすい方たちばかりです。受験対策は辛く苦しい場面も多くありますが、一人で悩まず積極的に質問、相談してみると良いです。
S.Iさん
合格大学:
武蔵野美術大学 造形構想学部 映像学科
東京工芸大学 芸術学部映像学科
出身校:筑前高等学校 現役
『半年でたどり着いた合格の2文字』
私は高校3年生の7月、武蔵野美術大学の映像学科を目指し始めました。絵も未経験で何をすればいいかもわからなくて、8月になって感覚テストというものに初めて触れました。
9月から映像科の通信教育コースに参加して、月一度のオンライン講評でまず感覚テストがどういうものか、何を求められるものなのか、講評を聞く中で少しずつ学ぶことができました。最初は感覚テストの解答と呼ぶには達さない作品ばかりだったけど、回数を重ねて少しずつ感覚テストに近づいていくことができました。
冬季講習のオンライン授業では、作品を作る過程の中でリアルタイムでアドバイスをいただけるようになったのが1番成長につながりました。書いた文章を送って見ていただいたり、今まで家で自分1人でやっていたことをもっと長い時間かけて講師の方と吟味して、ここでやっと感覚テストの解答を作れるようになった気がします。
共通テストが明けて入試直前講座になり、当初はオンライン受講でしたが、途中からアトリエ通学するようになって、オンラインではやりとりの難しかった絵についても、苦手な人でもできる構図などアドバイスしていただいて、より良い作品を作れるようになりました。アトリエでは、他の人が貰っているアドバイスを聞いて学んだり、ほんの1、2週間でしたがその間にたくさん刺激をもらいました。小論文は入試前2週間くらいしか出来なかったけれど、やり方やコツを教えていただき、なんとかやり遂げることができました。
約半年、0からすいどーばたで学び、合格にたどり着くことができました。