基礎科 夏季講習会_デッサンコース

基礎科の夏季講習会では全期間にわたって[デッサンコース]があります。
初心者でデッサンから始めてみようと思っている人、将来の専攻を迷っている人、基礎力強化でデッサンを集中的に取り組みたい人など、全国から沢山の講習会生が参加しています。
毎タームの最初に、初めての人や不安な人に向けて構図レクチャーを行い、鉛筆や木炭の削り方から画材の使い方、最初の描き出し方の説明をデモストを交えて行なっています。

 

そんなデッサンコースの様子の一部をご紹介します。

(7/22夏季講習前期1、初日の様子)

木炭デッサンの導入は彫刻コース担当の浅井先生でした。

油画科や彫刻科に興味のある人は、木炭デッサンを選択しています。木炭は描画用に加工された木の枝の炭です。
カッターで削り、種類によっては専用の道具で芯を抜いて使います。紙も木炭紙という専門紙を使います。
消し具は、練りゴムや食パンを使ったりします。先ずは画材に慣れることが大事ですね。

 

木炭の芯を抜く浅井先生

道具説明の後は、実制作の説明です。デスケル(デッサンスケール)や測り棒の使い方も実演しながら解説します。

 

(7/29夏季講習前期2、初日の様子)

この日の木炭デッサン導入は油画コース担当の島田先生

油画コース担当の先生は背景も一緒に描き進めていきます。

皆さん、熱心に制作を見つめています!
どんどん吸収して欲しいと思います。

 

(8/5夏季講習中期1、初日の様子)

東京藝大日本画専攻在学中の高橋先生は、この日の鉛筆デッサン導入担当でした。

デスケル(デッサンスケール)の使い方を説明する高橋先生
デスケルは視線に対して直角に構えます。角度に注意ですね。視点とデスケルを固定して厳密に運用する訳では無いので構図のイメージの確認や目安程度に使うと良いと思います。

 

高橋先生のデモスト。陰影の調子がとても綺麗ですね!ハイレベルな実技を間近で見れるのは大変良い経験になリます。

 

 

(8/7夏季講習中期1、2課題目初日の様子)

夏季講習会から基礎科講師になった新人、東京藝大油画在学中の神垣先生が木炭デッサンを描いてくれました!

 

 

 

木炭は本当に黒が綺麗な描画材ですね!石膏の淡いハーフトーンと背景の黒の対比が美しいです!

 

 

(8/9夏季講習中期1、3課題目初日の様子)

夏らしいモチーフです。でも浮輪に沢山の模様とビニールの質感の現象が複雑だったりと初心者には難易度高いセットです。
そんなモチーフを生徒と一緒に東京藝大日本画在学中の川口先生が描いてくれました!

 

さすがです。光や空間の印象、モノとモノの関係など、皆さんにも大事なポイントやイメージが伝わったかと思います。

 

 

(8/13夏季講習中期2、2課題目初日の様子)

モチーフは剥製のキジでした。
導入は東京藝大日本画専攻出身の松橋先生が担当でした。

学院には様々な参考作品がありますが、進め方の参考になるものを選んで大事なポイントを解説してくれました。

デッサンの描き出しは、経験が少ないと最初は輪郭線を単調にひいてしまいがちです。
芯が柔らかめのB系の鉛筆を選んで芯を長く削り、寝かして丁寧に柔らかく…
最初の描き出しで画面上に「あたり」を置いていき方などを実演をしながら解説。言葉だけだとなかなかイメージが持てませんが、実演しながらの説明は具体的で理解しやすいと思います。

 

流石の安心感!!!

 

この課題では良い作品が出ましたのでご紹介します!

この3点は丁寧な観察による羽毛の質感や模様、そして立体感、取り巻く空間がとても良く表現されています。
また作者の視点も感じられますね。この調子で今後もデッサンに取り組んで欲しいと思います。

 

夏季講習会では毎課題丁寧に導入をしています!初心者の人も安心ですよ!
いよいよ来週8/19~24が夏季講習最後のターム[後期]になります。これからのお申し込みでも参加できます!

夏季講習会 基礎科

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基礎科では9月5日から平常授業(二学期)が再開されます。
殆ど実技経験がなくデッサンを初歩からしっかり取り組みたい人や、まだ将来の専攻が決まっていない人向けには、[ビギナーコース][デッサンコース]があります。

通える曜日や日数など、高校生活と両立できるコースを選んでください。

 

 

 

 

 

2019年8月16日(金)〔基礎科