基礎科 平成最後の人物着衣クロッキー

こんばんは!基礎科です。
この3日間基礎科では人物着衣クロッキーを行いました。

実はこの課題昨年も同時期にやっているのですが、昨年の「人物ドローイング」とは違い今年は「人物クロッキー」なんです。
ドローイングとクロッキーの元の意味はなんだ?!と思い英語訳を探すとドローイングは「drawing」クロッキーは「a sketch/a rough draft」となるみたい。なんか日本の美術予備校や大学で使われているドローイングとクロッキーの意味・感覚とは違うように感じます…
少なくとも今回のブログ筆者である油画講師の李の中では、ドローイングは様々な描画材料を用いて実験的に楽しく縛りのない落書き的感覚で取り組めるもので、クロッキーは短時間で対象物の特徴(構造、量感、明暗、流れやねじれ、重心の置かれ方などを含む)を捉えそれをデッサンのように時間をかけて描くのではなく単発的に表すものだと考えています。

授業開始からしばらくして、油画夜間部担当の沼田先生がクロッキーについてレクチャーをして下さいました。

人間の骨格がどのようになっているのかとてもわかりやすく説明して下さっています。

対象物が目の前にいないのにも関わらずすいすいと人物を描いていく沼田先生。やはり多少の知識があるとないのとでは形の説得力が違いますわ!

間違えてみることについてもお話をしていました。実際に描いてみて「なんか違う。」と思ったらどんどん直す。直すときに知識があれば骨の構造とと照らし合わせて間違いを見抜きやすいですが、目の前のものをしっかり観察し構造を理解しようとする姿勢があれば知識がなくとも間違いを正せるはず!

明暗だけを捉えて表してみたクロッキーもあります。

体の構造を理解すれば洋服のシワもなんとなくで描くことはなくなりそうですね◎

基礎科油画出身の奥村先生も参加し生徒と共にクロッキーしています!

モデルさんの休憩時間を利用してそれぞれが描いたクロッキーを壁にどんどん貼っていきました。皆それぞれ引く線の具合も違ければ着目している点も違う。科を越えて互いのクロッキーを鑑賞出来るのは基礎科ならではのことです!受験科に進んだら他科のクロッキーやドローイングを見る機会なんて早々ないですから…なので生徒の皆さん専攻を越えて基礎科内でもっと交流を深めるべき!

そして今回の講評会はいつもとは違い少し特殊なやり方で行いました。

皆アトリエにこの3日間描いたクロッキーを壁に貼って、

先生たちが自分の中のベスト1を選び、

全体の講評で良いと思った点に触れていく!科も違うと気になるポイントも変わってきます。計8人の先生の意見を聞くことで作品の見方も広がるとイイナ!☆

 

 

 

 

 

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そしてそして来週からは、「いきもの」をテーマとした自由制作です!動物園スケッチ遠足に行く人は特に今回のクロッキー課題で培った洞察力を活かしてばんばん情報収集してきましょう!

 

 

 

そして皆さん、島田先生の個展が今原宿のTHE blank GALLERYにて開かれていますよ!こちらも要チェック!
ちなみにレセプションは明日です〜!

2018年11月2日(金)〔基礎科

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