油画科 2015

津江 太陽 さん

津江 太陽 さん

宮崎
私立 宮崎日本大学高等学校 現役

合格大学:
東京芸術大学 絵画科 油画専攻

 僕が東京芸大に行きたいと考え始めたのは中学校の時でした。美術教師である父の影響が大きかったのだと思います。
国語、英語、理科など、五教科系の勉強は苦ではありませんでしたが、同時に将来も学び続けていきたいものではありませんでした。

 自分が本当に学びたいこと、極めていきたいものは何か、考え始めました。

 もちろん、美術でした。中学1年生の頃から絵画教室に通い始めました。
その教室の先生がどばたの元講師であられたことが縁で、中学2年生の時、先生の紹介で油画科の夏季講習に参加しました。
 先生の勧めではじめから受験コースを取ったため、もちろん話になりませんでした。
地方から通う身だったため、長期休暇ごとに講習会に参加しました。
地元にない環境に驚き、たくさんの刺激を受け、周りにかなわない悔しさをバネに描き続けて5年目、やっと高3、受験生になりました。
「まだ高1だから、高2だから…」と言い訳できなくなる責任感を感じると共に、「やっと受けられる」という楽しみもありました。

 しかし、受験期はひたすら逆境でした。高校では絵が面白くない、その絵では受からない、そんなことを言われ続けて制作。
絵が半分嫌になって素行が悪くなり、挙げ句の果て謹慎も頂きました。直前まで油、素描共にまとまらず、調子の悪いまま私大の受験で失敗。
ここまできたら、芸大に受からないと自分はクズだと思って死ぬ気で描きました。結果、どうにか僕はクズではなかったようです(笑

 そんな受験期を乗り切れたのも、講師の先生方が厳しく、優しく、ていねいに、本気の指導をして下さったからです。
長くにわたって経過と共に適切な指導が頂けたからこそ、僕がこの体験記を書けるのだと思うと、感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。

北澤 理紗 さん

北澤 理紗 さん

兵庫
県立 明石高等学校 卒

合格大学:
東京芸術大学 絵画科 油画専攻

 一浪目は自分の感情や体調とうまく向き合えず、最後まで体を壊してばかりでした。
試験当日も体調が優れず、二次試験では萎縮してしまい、結果は不合格。とても悔しかったけれどどこか結果に納得している自分がいました。

やみくもにやるだけではなく、冷静に自分の絵を探してあげるためにも、二浪目は体調管理に気を付けました。
絵がうまくいかず完成しない日が続いても、波があるのは当然だと気軽に捉え、余計な事を考えず絵に集中し続けました。
あーでもないこーでもないと模索しながら順調に健康なまま冬になり、入試が近づいてから先生に言われたことは一貫して「頑張らなくていいよ」「適当でいいよ」というようなことでした。
最初は何を言っているのかと思いましたが、少しずつ頭と手で理解でき、力をぬくことを覚えました。
上手に描かなければいけないのではないかと思い込み、描き方に囚われ、技術だけをキャンバスにぶつけていた私がいなくなりました。

ただ思ったように、好きなように描くという意味では現役の頃と同じ思考に戻ったように思えましたが、完成した絵には確かに2年間の意味がありました。
普通にいけば受かるはずだと大きな気持ちで試験を終え、出来ることだけはたしかにやったので、これで落ちても未練はないと思いました。
夢に見た合格の文字が自分の手元にきた後、緊張がとけ今までの感情が全て押し寄せてきたのか久しぶりに体調を崩し寝込みました…。

浪人時代のことを思い返していると、悔しさや苦しさを感じたときのことが鮮明に思い出され、今でも涙が出てきてしまいます。
決して華やかな生活ではなかったけど、私はそれなりにあの生活を気に入っていたし、何ものにも代え難い仲間を得ることができました。
私の人生において必要な、短い時間でした。

川端 健太 さん

川端 健太 さん

埼玉
県立 川越西高等学校 卒

合格大学:
東京芸術大学 絵画科 油画専攻

 高3の夏、バスケ部を引退してから始まった進路選び。
進学のためになんとなくやってきたどばたで目にした絵は、同年代が描いたとは思えないほど上手で、美術の経験が全くなかった僕には衝撃的でした。どばたで体験する全てが新鮮で、周りより経験がないこと、自分に技術がないことが悔しくて、誰よりも上手になりたくて、気づけば夢中になっていました。

ずっと続けてきた「物をリアルに描写すること」、芸大受験には向いていない、とずっと言われ続けてきました。
ずっと心の隅にあった描写じゃ受からないかもしれないという不安を打ち消してくれたのは担当の先生で、それからは少しずつ自分の絵に自信がもてるようになり、とにかく絵を描く事が楽しかったです。

2浪目は、現役1浪と1次落ちした悔しさをバネに今年で絶対終わらせてやる!という強い気持ちで受験する事ができました。

 芸大合格にこだわっていたからこそ読み切れない芸大の合格水準を前に挫けそうになったり、毎日繰り替えされる受験対策の絵がどうしても嫌になったり、自分の弱さから不安定になった時期も沢山ありました。
そんなときに支えになってくれたのは家族や先生方はもちろん、同じ境遇にいる仲間や理解して応援してくれる周りの人達でした。

周りの人達に支えられながらなんとか走り抜けた2年間は、辛くて悔しい思いも沢山したけど今までの人生の中で一番充実して貴重な時間になったとおもいます。
どばたで僕は、夢を見つける事ができました。 心から尊敬できる人や、これから生涯本気で競い合える仲間達に出会うことができました。 なによりも自分を成長させることができました。 2年間本当にお世話になりました。 これから先も全力でがんばっていきます。 ありがとうございました。