油画科 2012

伊能朝陽 さん

伊能朝陽 さん

合格大学:
東京芸術大学 絵画科 油画専攻
武蔵野美術大学 油画専攻

 現役、一浪の時は絵も未熟でしたが、それ以前に自分の体調管理ができていなさすぎて、試験の頃にはもう体力を使い切っていました。結果、全然試験に集中できていなかったと思います。正直今まで自分の体調なんて気にしたこともなかったし、絵と関係ない所で振り回されることに苛々していました。でもさすがに二浪目、もう同じ失敗はできないと思いました。考え方を変えて、とにかく無理はしないように。試験前でできるだけ多く絵を描きたいときも、疲れたと感じたら家で休むようにしました。その甲斐あってか、二浪目の試験前後は、前の二年に比べて落ち着いていたように思います。初めて私大を受けたことも影響していたのかもしれません。試験において、そして多分他の事においても、自分を知り、体調・精神状態をコントロールしていくことが大切なんだと思いました。色々なことを考えさせられた三年間でした。そしてまた、多くの人に助けられた三年間でもありました。すいどーばたを通じて得たものが、これからも私の力になると思います。どうもありがとうございました。

牧山雄平 さん

牧山雄平 さん

合格大学:
東京芸術大学 絵画科 油画専攻

 現役時代白や黒では答えが出ない美術のグレートーンな問題に一人悶々としていた時、高校にすいどーばたの先生が来てくれて沢山の絵を見せてもらい惹きつけられて、気が付けばすいどーばたで浪人していた。日々他人の絵に衝撃を受けて何度も敗北を味わっていくうちに自分自身にさえ負けるようになり、そこからというもの白いキャンバスが怖くなった。学校に通わずに少しでも絵から遠ざかるために遊び呆ける毎日が長い間続く。本当に弱くて愚かだったと思う。奮起して描けども絵が終わることはない、終わらせる努力をしていなかったのかもしれない、描きたいのに描ききれない自分に失望し、自分にしか描けない絵というものも皆無で、中身のないものばかり描いて自分で描いた絵に感動できず担当講師にもろくに絵を見せられない。悔しさすらも味わうことが出来ないところまできた。そんなウジウジした自分は、どうでもよかった、どうでもいいなら捨てちまえ。「深刻になることが必ずしも真実に近づくことと同義ではない」誰かがこう言っていたのを覚えている。入直になっても周りと自分に大きな差があり焦った。学校に来て描くことの大変さを知り、自分と向き合う辛さと大切さをここにきてようやく実感した。遅すぎた。試験前日も絵はまとまらない。家で徹夜して描いても手応えはないし、あれもこれも何か違う。悶々。…そしてそのままの状態で試験の日が来る。本番でも数日前とは変わらないコンプレックス満載、試行錯誤の付け焼き刃の一枚で、受かる気はさらさら無かったが目の前の絵はどうにかした。結局現役時代から答えは何一つ出ていないのかもしれないけれど、すいどーばたで学んだ白いキャンバスに挑むには並みではない強い信念がいること、強さから美しさが現れること、そして自分より強くなれるヒーローは自分の中にしかいないこと。これらのことはこれからの僕の大きな力になると確信している。最後に沢山のことを教えてくださった先生方、友人、先輩後輩、彫刻科、こんな僕に投資してくれた母親、本当にありがとうございました。

田中盛栄 さん

田中盛栄 さん

合格大学:
東京芸術大学 絵画科 油画専攻

 私は、高校2年の時からすいどーばた美術学院に通っていました。描けば描くほど肯定される環境に始めて出逢えた私は絵や芸術、アートなどに夢中でした。あまりにも幸せ過ぎるが故に気がついたら、周りが見えなくなり、しまいには目の前にある自分の絵ですら見えなくなりました。現役の結果は一次落ち、悔しくて、悔しくて…。でもそんなときに落ち込んでいた私を支えてくれたのは自分には全然見えていなかった仲間、先生、そして家族達でした。このとき、始めてこの結果が当然の事実であることを受け入れることが出来ました。そして一浪からは、周りが見えなくならないために自分が現役生だった頃に信じていたことを一回全て否定してみること西、代わりに今まで否定したいたもの、見えなかったものに目を向けてみようと決めました。初めは自身を支えるものが何もなくとても苦しかったです。でもおかげで違う所で自分に足りない物が見つかることが出来たのです。こういった発見を少しずつ、少しずつ回収していくしかなかったです。答えがあるとははっきり言えないこの芸大受験の中、まるで暗闇の中、複雑な迷路をわずかな情報をたよりにゴールに手探りで向かうスタイルははっきり言って、とっても恐かったです。先生も恐かったと思います。でもそれでも私の考えを尊重して下さり、最後の最後まで全力でサポートしてくれました。結果、我慢に我慢を重ねた末、芸大一次の一週間前に自分が一年前に肯定していた物事と今年になり肯定を試みた物事を消化することが出来たのです。そして一年かけ色々な角度から物事を判断出来る力をつけていた私は、さらに、出題に対する苦手意識はなくなり、どの出題にも対応出来る自信がつきました。今年一年間で学べた事は失敗や知らない事に全力でぶつかり乗り越えた分だけ、「自由」に近づけるということです。受験が終わった今もどばたで学んできた事を忘れずに、これからも頑張っていきたいとおもいます。支えて下さったライバル、友達、先生、そして両親達に心から感謝します。二年半ありがとうございました。

北林みなみ さん

北林みなみ さん

合格大学:
武蔵野美術大学 油画専攻
武蔵野美術大学 油絵学科 版画専攻
多摩美術大学 油絵学科 油絵専攻

 私は高3の春から本格的に美大を目指し勉強を始めました。最初の頃は毎日が新鮮でした。新しいオイルや絵の具を使うのは楽しかったし次はどんな絵を描こうかな、といつもわくわくしていました。しかし、受験が近づくにつれてどんどん上達していく友人達の絵を見ていると、思うように自分の絵が描けないことが増えていきました。ああ、やっぱり私には無理なんだ、と何度も思いました。しかし、私が「もう描けない…」と後ろ向きなことばかり言っていた時も、先生方はめげずに指導してくれました。なんて良い人達なんだ、といつも心の中で感動していました。お前なら描ける!その言葉のおかげで試験中は自信を持って絵を描くことができました。私の周りには厳しいけれど心の優しい人がたくさん居ました。そんな人達のいる空間で学べたこと、本当に幸せだったなと思っています。どばたで過ごした時間は私にとって宝物です。本当にありがとうございました。

小林夏海 さん

小林夏海 さん

合格大学:
武蔵野美術大学 油画専攻

 受験が近づき、まわりがどんどん自分の描き方を見つけていくなかで、私の絵だけがいつも普通に見えました。描き方を決めなくては、と思って無理やり絵を描いても、ただ辛いだけで納得する絵は描けませんでした。ずっとそこで足踏みしていてはいけないと思って、それからはモチーフや課題に素直に反応して絵を描きました。それによる失敗もたくさんしましたが、描き続けていくうちに、自分がどうしたいのか、ということをちゃんと持っていれば、個性なんて自然についてくるものだと気づきました。入試直前になると、自分のやりたいことと先生からのアドバイスなど外部からの吸収とのバランスがとれるようになり、試験中は、今までやってきたことを思い出しながら、落ち着いて描くことができました。どばたで学んだことは今後の制作に必ず活きてくると思います。ありがとうございました。

田畑結 さん

田畑結 さん

合格大学:
武蔵野美術大学 油画専攻
武蔵野美術大学 油絵学科 版画専攻
多摩 美術大学 油絵学科 油絵専攻

 私がすいどーばたに初めてきたのは夏期講習でした。それまで学校でばかり油絵を描いていたので、まずはじめに色んな絵があって驚きました。その時から、「自分自身の絵画」というのが気になって、夜間部に入ってから色々な表現で絵を描いていました。飽きっぽい性格もあり、毎回違う表現で描いていた時も、1つ1つ次に繋がる講評とアドバイスをもらうなどし、先生には本当に色々なことを教えてもらいました。すいどーばたで絵を描くのは、私にとってとても新鮮で、モチーフや出題や学院に置いてある参考作品、先生方の話などから、日々発見があったり理解を深めたりと次第に絵のことで頭がいっぱいになりました。そういう時に、真剣に話し合える友人と先生がいてくれたおかげで、今の私があるように思います。すいどーばたで色んなことを勉強できて楽しかったです。本当にありがとうございました!

奥富祐人 さん

奥富祐人 さん

合格大学:
武蔵野美術大学 油画専攻

 自分はすいどーばたに来る前はIT企業に勤めていました。しかし、以前から迷っていた絵の道を本格的に目指したいと思い、会社を辞めてすいどーばたに入学しました。「一年で結果を出す。できる限り上手くなってやる」と心に決めていました。しかし、実際にはなかなか上手くいかない現実が待っていました。先生から言われたこと・本などで読んだことを実践しようと思っても、いざ描くとなると途中でどうすればいいかわからなくなり手が止まる・・・こんな状態がずっと続いて、気づいたら入試直前になっていました。今思うと、言われたこと調べたこと全部を大事にしすぎていました。あれもこれも考えすぎて、その結果一つ一つの作業が荒くなっていました。闇雲に手を動かしても絵は良くなっていかず一体何が悪いのか全く掴めない。ある時、自分は"決めていく”という課題を一つだけ選んで実践しました。大事なのは一枚の中で目的を絞り込んで一つ一つ決めていくことではないかと。すると、だんだんと落ち着いて作業ができるようになっていました。入直の後半では今まで言われてきたことも整理がついてきて、その結果、試験場でもあまり緊張せずに普段の感覚で絵を描く事ができました。自分がここまでこれたのも、どばたの環境や先生方がいたからこそだと思います。先生方、いつまでたっても絵が変わらない自分を見捨てずに指導して頂きありがとうございました。

三浦舞 さん

三浦舞 さん

合格大学:
多摩美術大学 絵画学科 版画専攻

 クオリティの高い参考作品、指導内容、設備など恵まれた環境でテクニックを学べたと思います。とにかく貪欲になんでも吸収していこうと思い、他の人の作品の講評の時も参考になりそうなものはクロッキー帳にメモするようにしていました。とにかく見る人第一に、自分はモチーフを通してこういう事を感じている、と作品を通じて伝えることが大事だ、といつも考えるようにしていました。同じ志をもつ人達と一緒の空間で制作いくことで、向上心が湧き、自分の足りないところ、無駄なところ、他人になくて自分にある良いところを発見できました。受験当日はとにかくやりきること、自分のペースで制作するよう心がけました。周りの空気に飲み込まれないように意識できたのも、どばたで学べたおかげだと思います。自分の知らない様々な事を教えていただき本当に感謝しています。ありがとうございました。

常行哲弘 さん

常行哲弘 さん

合格大学:
多摩美術大学 絵画学科 版画専攻

 西暦2012年1月14日センター試験第一日目最終科目僕は一人、不穏な笑みを浮かべた・・・「これ、何語だよ 笑」言うまでもない。英語である。僕はこのセンター試験で学校のテストだと赤点と言われるレベルの点数を叩き出した。では、絵は上手くいっていたかというと、「気持ち悪くて激しい絵を描くんだい!」等と訳の分からない事を叫び、訳の分からないモノを量産していた。そんな僕の絵を見た担当の先生の言葉は今でもはっきり覚えている。「憧れるものと、向いているものは、違うからな」目から鱗だった・・・道理で1年近くこのタイプの絵を描いても上手くいかない訳だ。時は既に1月。絵もダメ、勉強もダメダメ・・・。しかし僕もバカではない。自分が受験生だという事を、ここに来ていよいよ悟ったのだ。僕は覚悟を決め、先生達にこう言って回った。「来年も宜しくお願いします」と。我ながらどうしようもない生徒である。それでも先生達はこんな僕に本当に熱心に教えてくれた。まるで自分が入試を受けるみたいに。多摩美入試までの約1ヶ月NARUTOのアニメ見たり絵の方向性を修正したりマンガ読んだり英単語の勉強したりNARUTOを読み直したりエヴァの最終回見て現実逃避したり、本当に大変だった。一度は確かに覚悟した浪人 けれど第一志望の多摩の入試当日、「僕は今日まであんなに素晴らしい先生達に教わったんだ」と思うと少し勇気が出た。そして結果は見事合格。冬季講習から数えると3ヶ月お世話になりっぱなしの3ヶ月だった。あの学力レベルで受かったのは奇跡だと思う。本当に感謝してもしきれない。先生方、本当にありがとうございました。また、会いましょう。

矢野瑞萌 さん

矢野瑞萌 さん

合格大学:
東京造形大学 美術学科絵画専攻

 私は3年の夏からすいどーばたに講習を受けに行きました。夏の講習の時はまだ美大を目指し始めたばかりで、受験対策みたいな絵は全然描いてなかったので油絵を1日や2日で描くのは正直キツかったです…それから夏に続けて冬、直前と講習に長野から東京に来て、ウィークリーマンション暮らしをしながら受験対策をしていきました。今思うと夏に比べて使う道具とか技術とか知識がだいぶついたなと思います。初めての受験はそこまで緊張せずに自分が本当に描きたいものを描けました。それはどばたで自分の描き方を見つけられたからだと思います。それは自分ひとりでは絶対できないことで、周りの人たちの刺激や、最後まで指導してくださった先生がいたからです。講習は辛かったけどその分得たものは大きかったと私は思います!

植田爽介 さん

植田爽介 さん

合格大学:
多摩美術大学 絵画学科 版画専攻

「最後まで自分を信じ続けること」
 私が初めてどばたに行ったのは高校三年生の夏でした。その時の印象は、凄くアットホームな所で、やる気にみちあふれてる所だなと思いました。そして何より周りの人の絵の上手さに圧倒されてしまいました。夏期講習が終わり、高校に戻ってからずっと自分の絵の方向性を模索しました。「作品の数では、クラスの誰にも負けたくない!」と思いつつ、友達が自分の絵の方向性を固めていくのを見て、焦りました。しかし、どばたの入試直前講座に行って枚数を重ねるにつれて、今までぼんやりとしていた自分の方向性がはっきり見えるようになりました。これもどばたの先生方や、現役の芸大生の講師の方から、様々な技術を教えていただいただけでなく、メンタル面についても支えられていたからだと思います。また、どばたの友達と芸術の価値観について語り合う事で、自分の考えがまとまってきた事も一因だと思いました。自分の実力が伸びるタイミングは人それぞれですが、私の場合は入試直前でした。最後まで諦めず自分を信じて頑張る事が大切だと思います。

井上有里 さん

井上有里 さん

合格大学:
東京芸術大学 美術学部 絵画科 油画専攻

「最後まで自分を信じ続けること」
 「合格したよ!」と、この言葉をどれだけ母に伝えたかっただろう。私はずいぶん長い浪人生活を送った。今年こそはと臨んだ芸大二次試験。出題は素描、油彩共に人物だった。初日の素描では無難にまとめたが、二日目からの油彩では試験場でのテンションからか、今までに描いたことのない構図で描き始めた。不安はあったが、失敗してもまだ明日がある。今は自分が最良だと思うことをやろうと決め、油彩初日を終えた。試験後どばたに戻り、担任の先生に不安要素の一つ一つを相談し、最終日にやるべきことを細かく決めた。迎えた最終日。試験中何度も、教わったこと全てうまく出来るだろうかと不安が襲ってきたが、出来るかじゃなく必ずやるんだと自分にいい聞かせてキャンバスに臨んだ。後半、だんだん絵になってきた!と少しほっとする気持ちと緊張感か入り混じり、涙が止まらなくなったりもしたが、とても楽しんで描けた。何度も回り道をしたけれど、自分が一番いきたいと思う大学に入れたこと、家族、クラス問わず熱いご指導を頂いたどばたの先生方、友人、すべての人に感謝しています。本当にありがとうございました。

福田友美 さん

福田友美 さん

合格大学:
武蔵野美術大学 油絵科

 私は、今まで油絵を何日もかけて描いていたので、短時間で一枚の絵を描いたことがありませんでした。受験のために油絵を6時間で描く練習を始めたのは年明けだったのですが、すぐに短時間で一枚を仕上げることができるようになるわけもありませんでした。何か技法を知っているわけでもない、ましてや自分の絵を確立していなかった自分にとって、6時間は短すぎるように感じました。デッサンはずっと楽しく描けていたのですが、油絵になると描くことが苦痛になることさえありました。はじめに短時間で絵を仕上げられるようにするため、先生に自分が昔描いた絵をいろいろ見せて、どんな絵を描くか決めました。次に、その絵を短時間で描くために技法を教えてもらい、あとはその描き方に慣れるためにひたすら練習しました。試験日直前にはなんとか自分が目指す絵を描けるようになり、試験では気持ちに余裕を持って描くことができました。自分が満足いくような絵を描けたわけではないのですが、先生方のおかげで大学に受かることができました。ありがとうございました。