油画科 2011

色川 美江 さん

色川 美江 さん

茨城
県立藤代高校 卒

合格大学:
東京芸術大学 絵画科油画専攻

「苦手で合格」
 「こんなところにいられるか!」と某一般大学を飛び出してすいどーばた美術学院にやってきました。見るもの聞くもの新鮮で、様々な表現があふれていて興味深いことだらけでした。あっという間に1年が過ぎてしまい、結果は1次落ちでした。悔しくて、悔しくて、悔しくて、もう1浪したいと両親に頭を下げて頼み込みました。もう一度だけと約束をし、2浪目がスタートしました。毎日ほとんど休まず登校しました。しかし、思うように上手くならず、もがき苦しむ日々が続きました。自分が一番へたくそだと落ち込み、だからこそ誰よりもがんばるのだと叱咤激励していました。
そして試験当日。精神的に自暴自棄の域に達していた私は、逆に「もう何でも来い!」と、どっしり構えていました。2次の1日目、順調に事が運んでいたため、「もしかしたら今年は受かるかもしれないぞ!」と期待で胸をふくらませていた私は2日目アトリエに入るやいなや愕然としました。ヌードです。どうして一番苦手なヌードが…正直終わったと思いました。
人物は3日目に描こうと背景だけ完成させ、帰ってきて先生に相談しました。こんな描き方はどうだろう…イマイチ。なかなか良い方法がなく、夜遅くなってしまい最後に決めた描き方は初挑戦のものでした。寝る前、緊張して涙がぼろぼろこぼれました。
「もう、やるしかない」覚悟を決め、思い切って描いてきました。結果、まさかの合格。人間、あきらめないで最後までがんばり続ければ夢は叶うのだと実感しました。私は先生や友人、家族や環境にとても恵まれていたから合格できたのだと思います。どばたで生活した2年間は今までの人生で百倍楽しく百倍つらくて、濃厚で充実した時間でした。私に関わった全ての方に感謝します。ありがとうございました。

佐藤 熊弥 さん

佐藤 熊弥 さん

東京
学習院高等科 卒

合格大学:
東京芸術大学 絵画科油画専攻

「特殊な環境の中で」
 いつも悔しい想いばかりしていた。経験が足りず二次を通れなかった現役時代。浪人生活がはじまると自分の技術も伸びたが、周りの友達も次々とコンクールで結果を残し始めた。僕はその度に焦って、せめて人より多く勉強しようと美術館をまわり、本を読み漁った。だんだん知識が増えて、美術と関わるのが楽しくなった。そして知識が技術の向上と相まって自信になっていった。
今考えると、仲間の上達がかけがえのない刺激になっていた。
そして何人もの先生方が的確な指導と心遣いで、僕の背中を押してくれた。
悔しい思いをした時も、いい絵が描けて嬉しかった時も、そして合格した時も、いつでも友達や、先生、そして家族がまわりにいた。1人だったら悔しい思いをしない分、喜びもなかっただろうと思う。そのことに気づけた。人との特殊な距離感がある、すいどーばたという環境で、絵だけでなく人として大きく成長したと思います。

中嶋 万美 さん

中嶋 万美 さん

東京
私立十文字高等学校 卒

合格大学:
東京芸術大学 絵画科油画専攻

 私がどばたを知ったのは中学生の終わり、内部進学による猶予期間に、だらけきっていた時でした。本気で美大を目指すなら、こういう学校がある。そう母の知人から教えられ、思いたったが吉日と電話をとったのがおよそ七年前だから、どばたにはかれこれ六年近く通っていたことになります。こうして振り返ると、時間が経つのは早い。
浪人の一年は長いようで短く、課題や日常をこなすうちに気がつけば試験まで一週間を切っていたりする。その事実に、焦っても仕方ないけれど、やっぱり不安は拭えない。
受かるにはどうしたらいいのか?そんなことばかりが頭を占め、制作に集中していない時期が続きました。でもそんな時は、ぐちぐち悩んだってどうしようもないなら、いっそのこと居直って目の前の絵を良くするにはどうすべきかだけを考え、実行するしかない。そんな当たり前のことを痛感した浪人生活でした。
こんな私を見捨てないでご指導下さった先生方には、感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。

田中 晴菜 さん

田中 晴菜 さん

埼玉
県立新座総合技術高等学校 卒

合格大学:
東京芸術大学 絵画科油画専攻

 以前の私は不安定で、弱く、すぐに混乱してしまう心をもっていました。周囲で起きているできごとや他人がつねに気になり、今の状況を考えて怖くなり、将来を想像して怖くなり、過去のことを思い出して悲しい気持ちになったりしていました。いつもそんな雑然とした精神状態で絵を描いていました。逆に思考が停止してしまい、手を止めてぼんやりしてしまうこともありました。
そのころの私はきっと、自分の絵に対してあまり真剣じゃなかったんだと思います。とても必死でしたが、ちゃんと自分の絵に向き合っていなかった気がします。2浪の冬季講習あたりまでそういう状態が続き、とても苦しかったです。しかし入試の直前になったとき、私の中で何かがふっきれたような状態になりました。周囲の色々なことに対する感覚が麻痺したというか、頭の中が、いま目の前にある自分の作品のことだけで埋まるようになりました。 試験中もモチーフと自分の作品のことだけを考えて、それ以外のことはみんな忘れていたと思います。今が試験中だという事すら忘れていた気がします。とても楽しくて、夢中でした。
2年間の浪人生活で心が強くなり、それが結果につながったと思います。長い間支えてくれた家族や先生方には本当に感謝しています。ありがとうございました。

石塚 嘉宏 さん

石塚 嘉宏 さん

茨城
県立鉾田第一高等学校 卒

合格大学:
東京芸術大学 絵画科油画専攻

 現役から1浪、1浪から2浪。僕はこの予備校生活の中でたくさんのものを学ぶことができました。絵を描く上での技術や考え方、そして精神的なものもたくさん学べた気がします。
芸大なんて通過点だ!!そう自分に言い聞かせながらやっていましたが、そう思いながらも、すぐに嫌になり、逃げてしまいそうになる心をいつも叱咤し、奮い立たせてくれたのは先生方や友人達でした。技術云々の前にまず気持ちで負けてはいけないのだということを教わりました。先生の「芸大は努力すれば入れる」という言葉を信じ、周囲の人達に助けられながら掴み取った合格。そう思っています。
浪人生活で味わった死ぬほどの悔しい思いは忘れていません。きっとこれからも何度も味わうことになるでしょう。しかしそれに立ち向かう勇気と精神力を教えてくれた、学ばせてくれた、このすいどーばた美術学院での経験が僕の糧になるでしょう。指導をして下さった先生、励まし合い競い合った友人達、関わったすべての人に感謝しています。ありがとうございました。

若林 優香 さん

若林 優香 さん

東京
トキワ松学園高等学校 現役

合格大学:
多摩美術大学 芸術学部 油絵専攻
女子美術大学 芸術学部 洋画科

「頑張れる自分になる」
受験の厳しさ、合格を手に入れるための全力のぶつかり合い。
すいどーばた美術学院に入り初めて感じた受験の気迫。今までにない環境の中で「受験」をすることができる状態にまでしてくださったのは、すいどーばた美術学院の先生方でした。
そんな厳しさの中に立ち「なんとか周りに追いつかなければ」という思いで描いていましたが、とうとう解らなくなり、絵を描くことが嫌になってしまい、何も手につかなくなり試験前日にも関わらず放心状態になってしまいました。
ですが、「絵の具を楽しんで描けばいいんだよ。」とたくさんの絵の具をひろげて教えてくださる先生の姿を見て、とても気が楽になったことを覚えています。混乱してしまった時も、少し調子にのっている時も、私のことを見捨てないで時に叱り、時に褒め、励ましてくださった先生方に出会えたからこそ、今まで必死に諦めずにやってこれたのだと思っています。
自分の作品を堂々と自信を持って見ていただくどころか、話すことすらできない情けない私に「楽しめばいいんだよ。」「やりたいことを画面いっぱいにスーパーボールみたいに弾ませていいんだよ。」「自信をもって大丈夫だから。」と数え切れないほどに励まして頂き、「絵ってたのしいんだ、こんなこともしていいんだ。」と、たくさんの発見をすることができました。
また、センター試験の直前になって、学科がもう駄目だと泣目の私に、いまからでも何とかなると言って勉強法を教えていただいたりと、絵のことだけでなく、いろいろな面でたくさんお世話になりました。
すいどーばた美術学院に出会うまで「努力しても死なないんだから努力して死んでみなさい。」とまで言われていた私がここまで必死に続けられたのは、最後まで見捨てないでいてくださった先生方、刺激し合えるたくさんの友人と両親の理解があったからこそだと思います。

大内 柚子 さん

大内 柚子 さん

埼玉
県立芸術総合高校 現役

合格大学:
武蔵野美術大学 油画専攻
東京造形大学 美術学科絵画専攻

「教えてもらったこと」
 私がすいどーばたに入ったのは3年の秋でした。
もともと美術系の高校に通っていたこともあり、モノを描くことが大好きで、自分の力に自信もありました。しかしどばたに来て私が目の当たりにしたのは、今まで自分が信じてきたものとはまったく違う世界だったのです。今までやってきたことは正しいはずなんだと自分に言い聞かせながら描き続けましたが、全てがうまくいくはずもなく、気づけば私は自分が何をやっているのかわからなくなっていました。
私の力に価値なんてないんじゃないか?今までやってきたことは全て無駄だったんじゃないか?疑心暗鬼になっていた私が唯一頼ることができたのが、どばたの先生でした。先生方は私に、大切なのは「モノを描くこと」ではなく、「絵をつくること」だと教えてくれました。そして、私のモノを描く力は、絵を魅力的にするためにとても大切な力なんだということも。先生方の言葉で、私は自分のやるべきことに気づかされました。自分の短所に悩むのはやめよう。自分長所をもっと伸ばそう。一番大切なのは、良い絵を描くことじゃないか!そう思ったら、とても気が楽になったのを覚えています。
それからは、とにかくもっと良い絵が描きたい!描くことを楽しみたい!ということだけを考えながら描きました。おかげで本番でも迷うことなく描くことができました。試験場を出る時に私の心にあったのは、描ききった満足感と幸福感、そして「私は絶対に受かる!」という根拠のない自信でした。不安だった頃の私だったら、きっとこんな気持ちで試験に臨めることはなかったと思います。
私に道しるべと自信を与えてくれたどばたの先生方には、本当に感謝しています。つらいことも多かったけれど、どばたに来て本当に良かったと心から思っています。ありがとうございました。

林 のはら さん

林 のはら さん

東京
都立三鷹高等学校 現役

合格大学:
多摩美術大学 油絵学科油絵専攻

「かけがえのない時間」
 夜間部での1年間、私には初めて学ぶことばかりの環境にとまどってばかりでした。
私が油画科に入ったのは高2の終わり頃でした。油画科を選んだ理由は、自分の表現したいことについて幅広く学ぶことができると聞いたからです。けれど、この「自分の表現したいこと」を見つけ、それを表現するということはとても難しいことでした。毎回出されるモチーフに対して、どう扱いながら自分の表現したい世界を作るのか、最初の頃はその難しさに途方にくれるばかりでしたが、先生がアドバイスをくれたり、自分で興味のある作家について調べてみたり、経験を積んでいくうちに次第に形にすることができました。
反面、絵について知れば知るほど、1つの正しい答えというのがなくて、いつも頭でっかちに物事を考えすぎてしまう私は、他の人の絵と比べてしまったり、参考作品を意識しすぎてつまらない絵を描いたり、完成しないまま講評に出してしまったりしたこともありました。
4月の最初は、受験が近付けば自分も自信を持って絵を描けるんじゃないかと思っていたけれど受験のギリギリまで自信なんてないままでした。そんな私を先生は見捨てず、ずっと付き合ってくださいました。確実に受かる絵だとか正解の絵なんてあるはずもないのに、そこに引きずられてしまう私は、先生の「自分の絵に責任を持て」という言葉で、最後は自分がやりたいと思ったことをやり切るしかないんだと腹を決めることが出来ました。
ここまでこれたのは、どばたで自分のやりたいことというつかみきれないものと向き合う姿勢を学んできたからだと思います。
これからもぐずぐず悩みながら描いて行くのだろうと思うけど、多くの友達や、素晴らしい先生方と出会えたこの1年間は私にとってかけがえのない時間でした。本当にありがとうございました。

福本 悦子 さん

福本 悦子 さん

静岡
沼津西高校 現役

合格大学:
東京芸術大学 絵画科油画専攻

 美術科のある高校に通う私がすいどーばた美術学院にお世話になったのは、入試直前講座という限られた期間でした。
短い期間しか受講できず、何かを得ることができるかどうか不安だった私にも、すいどーばたの先生方は親身になって指導してくださいました。
それまでずっと「自分の絵」というものを見つけられず、その場限りの絵ばかり描いていました。それに気付くことができたのは、それぞれに個性をもったたくさんの作品に出会えたこと、そして、「いつまでもモチーフに対して受け身なままでは駄目だ。」という先生のお言葉のおかげだと思います。
黒い絵を好む人は、どんなモチーフが出てきても黒の活きる構成を第一に考えていた。物の影を好む人は、どんなモチーフが出てきても光の調子を操った。何かひとつ、自分にしか表現できないものを見つけることが重要なんだと感じました。
受験期は、私が今どれだけたくさんの人に支えられているか教えてくれました。
3年間、私に「美術」というものを基礎から指導してくださった高校の先生方。一緒に頑張ってきた、誰よりも気持ちを分かり合える友達のみんな。お金のことは気にしなくていいと、私のわがままを許してくれた両親。そして、伸び悩んで自信を失っていた私に勇気を与えてくださった、すいどーばた美術学院の先生方。私の合格に自分のことのように喜んでくださった皆さんに深く感謝しています。本当にありがとうございました。

重長 奈津美 さん

重長 奈津美 さん

東京
吉祥女子高校 現役

合格大学:
武蔵野美術大学 油絵学科版画専攻
多摩美術大学 油絵学科油絵専攻
女子美術大学 油絵学科

「私らしさという可能性」
 私の通っていた学校には美術コースがあったため、予備校に通っていたのは長期休暇と入試直前講座だけでした。普段学校で描いていた時は油絵学科の生徒が私を含め4人しかおらず、時間をかけて教えていただけた半面、絵の表現の幅は狭かったのだと思います。
初めてすいどーばたに通った時は浪人生の方の絵や参考作品などを見て自分の持っているイメージの狭さを知り、先生方も普段とはまた違った視点で様々なご指摘をしてくださったので、とても視野が広がりました。
特に自分が伸びたなと感じたのは入試直前講座です。
私はいつも限界を自分で決めて、自分の好きな雰囲気が何となく出てくるとそこで満足してしまっていたのですが、入直ではほとんど同学年しかいない中で自分の絵のレベルの低さを改めて思い知り、詰めや構図の甘さを自覚させられました。
自分に言い訳せずに実行しよう、雰囲気で絵を正当化せずに答えを探そう、あの環境のお陰でそう思いながら頑張ることができました。
また外部生だった立場なので、過去の絵を知らない先生方にどのようなご指導をしていただけるか不安だったのですが、最初は基礎的なところから、何枚か描いた後はその傾向を見て得意なところを伸ばしていただけるような教え方をしていただき、それまでの自分の流れを崩さずに深めることができました。
美術は才能だといわれることが多いですが、絵を好きなら、可能性は無限大で果てしないです。その可能性を見出せる先生方にきっと会うことができると思います。
大学生活が今から楽しみです。本当にありがとうございました。