日本画科 2012

磯崎 菜那 さん

磯崎 菜那 さん

東京
実践女子学園高等学校 現役

合格大学:
東京芸術大学 絵画科日本画専攻
武蔵野美術大学 日本画学科

「楽しく描けた」
 私は高1の秋にどばたにやって来ました。そして芸大試験の4日間が私のどばた生活で一番楽しくて切ない時間でした。人より負けず嫌いで、私の絵はちょっと堅くて、見ててほとんど何も伝わらないと入直の終わり頃思い、残り数枚を大切に描きました。一次は最後だと思って臨み、自分の力を出し切れました。二次は落ちた子の分も更に悔いのないようにしたいと思いましたが、不安でいっぱいでした。試験前先生に「思いっきり遊んでおいで」と言われ、何も怖くないと思えて本番はモチーフと素直に向き合えた気がします。しみじみと楽しくて、最後だと思うと悲しかったです。でもまさか受かるなんて。 今まで悔しいこともたくさんあって、だからもっと頑張ろうと思えたこと、どばたの友達はいつも私を引っ張ってくれました。そして先生方はいつも真剣に教えてくださいました。どばたでの出会いと時間は私の宝物です。今まで本当にありがとうございました!!

岩谷 晃太 さん

岩谷 晃太 さん

獨協高校 卒

合格大学:
東京芸術大学 絵画科日本画専攻
武蔵野美術大学 日本画学科
東北工科芸術大学 日本画科

『嘘つき』
 僕ははすいどーばたで4年間浪人をしました。その4年間の経験というものは決してほかで味わえないような濃厚な時間だったと思います。その浪人生活の中で一番僕が苦労したことは目の前にあるモチーフをよく観察して正直に描写するということでした。これが苦手というのは日本画の受験においてかなり致命的なんですが、残念ながら僕はその点で極度の嘘つきでした。そんな僕の絵は観察が足りない分だけ観念的になり描写力をごまかすための嘘にまみれ、ほとんどがフィクションで出来ていました。その間に正直にモチーフを観察している人などは1浪、2浪くらいで芸大に合格していきました。これで最後だという4浪目の受験で芸大に合格しましたが、そのときもやはり完全には嘘を拭えなかったと思います。それでも芸大に受かる事が出来たのはすいどーばたでの経験や、先生がよく言っていた『他人に自分の見たモチーフを感じさせるという事』を意識できたからだと思います。モチーフがどんなものなのか、その物の持つ情報を自分の絵を見る相手に伝えるという事を試験のときに一番注意して描きました。そうすればうさんくさい描写しか出来ない僕のような人間でも正直に見て正直に描くことのできる人に対抗できる力を持てたのかと思います。そういう自分に足りない事を意識して考えて絵を描く1年というのはとても実りのある1年間なのかもしれません。そのためにはもう少し早い時期から危機感を持って浪人すればよかったと今更ながらに思います。僕は最後の受験の1ヶ月前くらいにやっと本物の危機感に目覚めました。 この4年間いろいろ挫折や同じ失敗の繰り返しなど辛い事も沢山ありましたがすいどーばたで得たものというのはその辛い事と比べてもはるかに大きいものだと思います。たくさんの人たちにお世話になった4年間でした、どうもありがとうございます。

吉原 美香 さん

吉原 美香 さん

神奈川
横浜創英高等学校 卒

合格大学:
東京芸術大学 絵画科日本画専攻

「やってられるかという反骨精神で」
 神経質だった一浪、入試前に息切れし一次落ち。見慣れた光景に感動も薄れる二浪目、これで最後にすると決めた。絵に関しては、絵を描くという行為を前提に鑑賞側に美しい色だと感じてもらえるように心がけた。また常に自分自身の絵柄を意識しマイペースを貫いたため、コンクールの順位を気にすることもあまりなかった。入試前はあえて制作時間を減らして本番でゆとりを感じられるようにした。その分、家で苦手な物を描いたり岩絵具の技法書を見て、入試の先に必要とされることを考えた。本番は技術をアピールするのではなく丁寧でカラフルな絵を目指し、徹底的に追い込んだ。上達の方法は人それぞれで共通はないと思う。持久力のない私は趣味も楽しんだし、疲れた時は素直に休んだ。画一的な予備校空間から客観的になれたからこそ、合格できたとも思う。本番は一次・二次ともに納得のいく絵が描けて良かった。お世話になった先生方、友達。本当にありがとう。

中川 志織さん

植田爽介 さん

東京
私立専修大学付属高等学校 現役

合格大学:
武蔵野美術大学 日本画学科

 私は2年生の春からすいどーばたに通い始めました。私は初めの頃から周りの人に比べて描くのが遅く、講評のときに未完成の絵を並べることがよくありました。そしてその課題を克服できないまま試験当日を迎えました。 武蔵美の試験3日目のデッサンのとき、描き出して30分たってから構図が描きづらいと感じてきてしまい、やり直すか描き進めるか迷ったときに、絶対に完成させろという先生の言葉を思い出しました。完成させるためにはこのまま描き進めるべきだと思ったけれど、もう一つ先生が言っていた、違和感を感じているままにしておくとどんどん描きづらくなるよという言葉も思いだしました。そこで私は描いた絵を全部消してからもう一度初めから描き進めました。先生の言葉があったから私は自分の悩みを気にしすぎることなく、描き直す勇気をもって取り組むことができました。2年間ありがとうございました!

椎野 倫奈 さん

東京
私立大妻高等学校

合格大学:
東京芸術大学 絵画科日本画専攻
東北芸術工科大学 美術学科日本画コース

「ありがとうございました」
 現役、1浪、2浪と芸大1次、他の大学にも1度も受かったことはなかった。表現したいものが描けず悔しくて悲しくて苦しかった。 それでも、何百枚と描いてきた努力と失敗から学んだ多くのことは私を裏切らなかった。 最初は下から三番目だったデッサンのコンクールで1番になることができた。五感で感じたものを表現し、見る人に伝えたい、立ち止まって欲しいという思いがようやく通じたのだと嬉しく思った。 けれど、最後まで自信のなかった着彩は先生に「今のおまえではぎりぎり落ちるくらいの実力だ」と言われ落ち込んだ。それでも、浪人最後の年だったので自分の未熟さを嘆くことはやめ、開き直って、試験は「今できるすべてのことを確実にやろう」という気持ちで臨んだ。 合格発表の時は本当に驚いた。先生や友人や家族がいなければここまで頑張ることはできなかった。感謝してもしきれない。

松岡 瑠璃 さん

松岡 瑠璃 さん

秋田
県立大館鳳鳴高等学校 現役

合格大学:
女子美術大学 美術学科日本画専攻
東北芸術工科大学 美術学科日本画コース

「いつ、どこにいても支えがある事」
 田舎からどばたに通うなんて、ハンデがありすぎる。 その思いが拭えずに通信教育を始めました。 夜間に通える生徒さんと一体どれだけ差がついてしまうかという不安。「私のデッサンは人からどう見られるだろう」「見ている物は同じはずなのにどうして参考作品のように洗練された描き方ができないんだろう」と悩む私に、通信教育での添削は丁寧にアドバイスをくれました。 事情で第一志望を受験すらできなくなり、今思うと自暴自棄になっていた私に、志望大学が変わっても真剣に対応し指導して下さったこと、本当にありがたかったです。 地方から通っているというコンプレックス、人よりも早く上手くならなくちゃ!という重圧は、「どんな作品でも必ず魅力的なところがある」「絵の良し悪しは小手先の技術ではない」そんな先生方の指導で無くなっていきました。 支え育てて下さったどばたの先生方、友人、先輩方。三年間、本当にありがとうございました。