基礎科 ギャル美大戦記ドバビ 第1話

投稿日: カテゴリー: 基礎科


「マジ遅刻とかありえねーし、マジヤバい」

彼女はドバビ、高校2年生。
美術の道を志すギャルの一人だ。

今日はすいどーばた美術学院の体験入学の日。
初っぱなから遅刻しそうで猛ダッシュ中だ。


ここはすいどーばた美術学院。
池袋と目白のあいだ、閑静な住宅街に建つ美大受験専門の予備校だ。


現在工事中につき全貌は見えないが、鉄筋コンクリート地下含め4階建て。
毎年、各美大に合格者を輩出する大手予備校の一つである。


「ちょ、マジ疲れた。マジ※おっさん」

どうやらドバビは間に合ったようだ。

※お疲れさんの略。





「てか、なんか人多くない? ※わちゃわちゃでテンアゲ」

ドバビは高校2年生なので、基礎科という高校1,2年生が通うクラスに案内された。
どばたの基礎科は油画、日本画、彫刻、デザイン、工芸などのコースが共同でアトリエを使用する風変わりなところだ。

今日は、各コースの専門的な課題の初日、それぞれのコースがそれぞれの課題に沿って作品を制作している。

※ワイワイしていてテンションが上がるの略。

「※超センやる〜」

今年度、初めての専門課題なので、各コースの先生たちが課題の説明や道具の説明などを丁寧に行っている様を見て、ドバビも驚いているようだ。
通常授業や講習会では、先生たちが毎課題ごとに実技のデモンストレーションを行うため、そこもどばたの見どころの一つだ。

※すごい先生、やるなーの略。


「あたしはりんごとか、マジ※ガチしょんぼり沈殿丸なんですけど〜」

ドバビが今回体験する授業は『手ぶらで体験1日講座』
手ぶらで体験は事前申し込みなしで受けられる体験講座で、道具も全部学院が貸してくれるというお得な体験講座だ。
まだ、本格的なデッサンなどを描いたことがない初心者が受ける講座になっているため、モチーフも簡単なものになっている。
どうやら、ドバビ的には物足りないようだ。

※もの凄く落ち込んでいる様。


先生「ドバビちゃんはりんごとか描きたくないかい?」
ドバビ「ホント舐められてるようで、※カム着火インフェルノォォォォオオウなんですけど」
先「そうなんだ。でもね、りんご一つでも学べることはいっぱいあるんだよ? デッサンはすべてのことにつながるからね。やっておいて損はないよ」

※とても怒っている様。


「マジ※イミフ」

※意味がわからない様。



「ん?」



「ヤバいヤバいヤバいマジヤバい」


「マジ※バビッた〜 ここどこ?」

※非常に驚いたさま。


「宇宙?」


「なにあれ地球?」


「※jpnじゃん!」

※日本





「あれ、どばた?」


「あたし?」


「なにいまの」


「あれ、ここどばた?」



「………」

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告知。
「ドバビにも登場した浅井っちセンの個展だって、みんな見てみて〜」

浅井拓馬 – 1000億兆7百千万10兆1102年と半年
Takuma Asai – 100 Billion Trillion 7 Hundred Thousand Million 10 Trillion 1102 and a Half

会期 2017.5.13(土)〜 6.2(金)
11:00〜17:00 月–土(日曜休み)
滞在制作日: 月、火、木、土の全日、6/2(金)

ギャラリーHIROUMI
〒116-0003 東京都荒川区南千住6-25-13
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www.galleryhiroumi.com

2017年5月12日(金)〔基礎科